2005年 7月17日 岐阜県 乗鞍畳平

 今年初めての乗鞍へ行ってきました。(実は前日にトライして見事に玉砕。乗鞍高原まで行って引き返してきました。) 
GW以来、入梅してから休日は全然晴れていなかったので、撮影したい病が発症していました。この日も一般的に言ったら晴れないと思われる天気でした。でも、なんとなく乗鞍なら晴れる気がしていたのです。年に何度も通っている地。自分の予想にかけてみて出掛けることにしました。

 太平洋高気圧の張り出しと前線の北上を期待して、いつもの通り朝の8時ころに家を出ました。乗鞍まではいつもの一般道をひた走り、14時半過ぎに乗鞍高原の駐車場に到着しました。

 実は、数週間前に国道158号線の沢渡周辺で土砂崩れが発生していて、上高地へのアクセスは乗鞍高原・白骨温泉経由のバスになっていました。その影響かいつもの年よりも車が多く比較的駐車場が混雑していました。それでも午後の人が減ってくる時間帯。難なく車を止めることが出来ました。

 バスに乗り換えて、約1時間のバスの旅を楽しんで久しぶりの乗鞍畳平へと到着。早速、白雲荘へと荷物を置いて夜の為の下見に出かけました。

魔王岳から見た、コロナ観測所です。
夕方は雲が湧き出ていてあまり景色は見えませんでしたが、次第に晴れてきそうな予感のする天気でした。


 18時からの夕飯を済ませてちょっと人眠りして、20時頃に起きて空を見ると晴れて星が見え始めていました。急いで準備をして撮影へと出掛けました。
 まず最初はお花畑です。月明かりの高いうちにいろいろと撮影したいポイントがあったのでバスターミナルの横からお花畑へと下りて行きました。しかし、思ったよりも月の高度が低くて思う存分撮影する時間がなさそうです。早くしないと山の陰へと月が沈んでしまいそうな雰囲気です。月明かりの雪渓の写真を撮って、次に一番撮りたかった場所へと急ぎました。月が山に隠れそうな微妙な時間だったのですが、1枚だけ撮影しました。

 お花畑での写真。本当はもっと花の感じを出したかったけど、時間的にこれが限界でした。
でも、雰囲気良く仕上がり満足な写真になりました。
月明かりが明るかったのにうっすらと天の川も写りました。

 次の撮影ポイントへと移動する途中、この景色に足を止めて撮影しました。
夜の雰囲気を出すために露出をちょっとをアンダー目にして撮影しました。イメージ通りの写真になりました。


 次の撮影場所は、魔王岳の頂上付近で月明かりで撮る北天の星空の写真です。昼間にロケハンしてばっちりの場所を見つけていたのでそこへと向かいました。ところが、重たい荷物と久しぶりの夜の登山。全然足が前へと進みませんでした。10m位進んでは休み、進んでは休みの連続。ちょっと辛い夜の登山になりました。でも、目的地に着いてしまえばそんな事などどこへやら、急いで撮影の準備をして撮影開始。低空はちょっと霞んでいましたが、雲の流れが雰囲気の良い写真を想像させてくれます。穂高連峰の頭も顔を出して良い写真が撮れる予感。構図と露出に注意して慎重に撮影しました。
 それにしても、誰も居ない夜の山の上。すごく幻想的な景色を独り占めして気分爽快でした。風がちょっと強めで寒かったけど、そんなことを忘れさせてくれる絶景でした。(この時点で10℃を下回っていたかもしれません。)

 今回の遠征で一番撮りたかった写真です。天候も手伝ってくれて、撮影前のイメージ通りの写真に仕上がりました。

 あと何枚か撮影して、魔王岳を降りようと思っていた矢先、非常に嫌な雲行きになってきました。南の方向から雲が湧き上がってきてしまいました。これはやばいと思い、急いで機材を片付けて山を下山して宿へと避難しました。
今夜はこれでおしまいかと思っていましたが、それ以上天候は悪化せずに30分位すると次第に雲が無くなってきました。撮影再開していると、月が沈みかけてきて空もすごく良くなってきました。天の川もだんだん濃く見えてきて、最後には乗鞍の最高級の星空になりました。久しぶりに見る乗鞍の最高の天の川。撮影中、時間を忘れて路上に寝ころがって天の川を堪能しました。


 あとは、明け方の風景を撮ってこの遠征の撮影はおしまい。薄命開始の頃を撮影しながら待ってから写真を撮りました。イメージ通りの写真を撮るには露出の難しい対象ですが、そこははっきり言って勘の世界です。狙い撃ちで何コマか撮影して宿へと戻りました。

夜明けの頃の星空ってすごくきれいですきな時間帯です。イメージ通りの写真になりました。


 なんとか天気にも恵まれて、思う存分撮影することが出来ました。今年は、月明かりの有無関係なくここ乗鞍に通っていろいろと撮影してみるつもりです。



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